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【CO₂二酸化炭素問題をどう捉えたらいいのか? - 16/04/12】

その2 二酸化炭素が温暖化の元凶か?
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地球の環境に対し、人類の活動が地球の環境に与える影響として、熱帯雨林の破壊、化石燃料による大気汚染と酸性雨、フロンガスによるオゾン層の破壊、農薬や化学合成品などの化学物質による汚染、その他 まだまだ山のようにあります。                                              
二酸化炭素の増加はその中のたった一つの問題です。                                      
昨年の12月のパリでのCOP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)で、産業革命以後の大気中の二酸化炭素濃度の急激な上昇変化が地球の気候変動の問題であるとしました。
大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命以前は280ppmで安定していたのが、現在 は400ppmになっている、つまりこの200年間で4割以上も増加しているという事実があるそうです。                          ppmとは100万分の1の単位で、現在の大気中の 二酸化炭素は、百分率で表すと0.038%という極くわずかな値です。
そんなわずかな二酸化炭素ですが、人類の経済活動の主なエネルギー源として石炭、石油を使い、地球温暖化効果で地球の年平均気温が上昇している、これは、砂漠化、干ばつなど人類存亡の危機に向かっているとして対策が取られようとしています。           
気温の変化は、地球の歴史をみれば当たり前のことで、グリーンランドの氷床を調べると、今から12,000年ほど前には、数十年間で7℃の気温の上昇変化があったという研究報告があります。人為的な影響がまったくない時代にも、このような急激な変動はいくつもあった筈です。
つまり、地球はかなり高い確率で温暖化に向かっていて、大気中の二酸化炭素は増えているということです。
すると見方として、「二酸化炭素が増えて温暖化しているのではなく、温暖化しているので二酸化炭素が増えている」ということもいえる訳です。
大局的に見れば、二酸化炭素の排出を押さえるということは、同時に他の汚染物質の排出を抑え、エネルギー効率(エネルギー資源の節約)を高めることになり、確かに良いことに違いありません。
地球の気候変動は、100年どころか、もっと長いスパンで捉えないと適切な対策をとることはできません。
産業革命以降、最初は石炭を、次いで石油を大量消費するようになった近代の経済活動が、大気中のCO₂をひたすら増やしたことは事実です。                             
前述の通り、産業革命の前、18世紀ごろの二酸化炭素濃度から現在は4割増しと云われていますので確かに異常に見えます。このまま進むと、地球には生き物が住めない環境になるという事でしょうか?            火山が活発な地球のある時期は、二酸化炭素の量は飛びぬけて高かったと云います。              
映画「ジュラシックパーク」でお馴染みのジュラ紀と白亜紀(1億4500万年前〜6600年前)は、気温が今より10℃以上も高く、北極圏でも15℃くらいの気温だったとされています。二酸化炭素の濃度は2,000ppmと高く、現在の400ppmと比べて5倍でした。CO₂濃度がこれ程大きいのは、太陽の活動が活発で気温が高かったからです。そしてこの頃、火山が激しく活動して噴煙をまき散らし、更に二酸化炭素濃度が高くなりました。       この頃の地球はどうなっていたのでしょうか?植物は光合成で豊富な二酸化炭素を使って大きく育ち、陸地は緑で満ち溢れていました。その有り余る植物を腹いっぱい食べて巨大化したのが恐竜たちでした。           
そして、この時に大量に二酸化炭素を吸収して、巨大化した植物とそれを食べていた動物が、朽ちて石炭や石油になりました。 掘っても掘っても出てくる石炭、石油、如何に膨大な量の有機物が存在していたかという事が判ります。それを現代の私たちが化石燃料として燃やして使っているという訳で、二酸化炭素の濃度が上がるのは、ジュラ紀に戻っているとも云えます。                  
大気中のCO₂が温室効果ガスと呼ばれるのは、太陽の熱で暖められた地球表面から宇宙空間に 向けて放射される赤外線をCO₂が、一旦吸収して宇宙空間に放熱することを抑える作用があるからと云われています。
また一方、硫黄分の多い石炭や石油の燃焼によって生じるエアロゾルが、太陽エネルギーの一部を反射して気候を寒冷化させている作用もあると聞きます。 
1991年にフィリピンのピナツボ火山が大噴火した時、大気中に火山灰と二酸化硫黄、そして当然二酸化炭素などが大量に排出されました。排煙は太陽の光を遮ったので直後の気温は下がりました。その後、火山灰も落ち着いて、二酸化炭素などの温室効果ガス濃度が高まった筈なのにその後の2年間も 気温は下がり続けるという結果になりました。火山が噴火した後、気温が低下して農作物の収穫が悪化する例は日本でも見られます。      温室効果ガスが気温を上げるという常識が当たらない結果になっています。
全く訳が判らなくなりました。
平成28年1月25日
日本オーガックコットン流通機構                     
宮嵜道男


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