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【CO₂二酸化炭素問題をどう捉えたらいいのか? - 16/04/12】

その3 南極の氷が大崩壊してゆく映像
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地球温暖化のテーマが語られる時, 必ず持ち出される映像があります。既に多くの人の脳裏に残像として定着していると思います。                                                     
それは南極の氷で、10階建てのビルにも匹敵する50mもの高さの氷の塊が海に向かって崩落する光景です。 これは、廃棄するビルをダイナマイトで一気に崩壊させる映像と同じように、どういう訳か見る者を    ワクワクさせます。マスコミは人の目を奪う力があるので盛んに面白映像として使っています。地球温暖化を主張する側にとっては、危機感をリアルに見せる格好の材料となっています。
南極の氷が解けると海の水位が上がって、多くの島々も世界の多くの都市も水没するとの説明が添えられます。
南極は氷の大陸で、地球上の真水の90%が凍って、巨大な氷床をつくっています。一番標高の高い所は、富士山(3、776m)の高さを超える3、810mで、氷の下の岩盤の厚さは約800mなので、氷の厚さは、なんと3000mにもなります。もしもこの氷がすべて解けると現在の海の水位よりも50〜60mも高くなると計算されています。    1995年に封切られたSF映画「ウォーターワールド」はこの仮定がテーマになっています。海底に沈んだニューヨークの摩天楼の姿が衝撃的でした。                                           
氷山は中心から周囲に向かって移動して、海に面するところで氷が押し出されて、先の「氷の崩壊劇」が見られる訳ですが、氷が厚くなって圧力が末端に伝わり、海面に向かって崩れるという至極当たり前の現象とも云えます。
「南極の氷が減っている」が常識の中で、昨年2015年の11月にNASAが人工衛星で観測した結果、氷が増えているという発表があって、「えーっ!ウソでしょう」という事になりました。

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一口に南極と云っても、世界第5位の巨大大陸でオーストラリア2個分の広さです。この写真は南極とアメリカを重ねた写真ですが、本当に大きいことが判ります。
この途轍もなく広い大陸ですから地域によって気象の状況が異なることは容易に想像がつきます。
陸氷の東側と西側で氷の増減が違っています。 単純に見ると、東側が増えていて、西側は減っています。   差引きするとやや全体では減り気味ですが、逆に海氷は増えています。 
南極は一年中氷に覆われているので一面真っ白で、太陽からの光の90%を反射するため, 寒冷状態が維持されていますが、氷が解けて海面が多くなると反射冷却作用がなくなるので温暖化は加速度が付いてくるという学説がありましたが、それもこの度の海氷が増えているという調査結果と話が合わなくなってしまいました。                                                                  
色々な立場の学説が地球温暖化を説明していますが、太陽のエネルギーの変化によって地球の気象が影響されていて、人類の生産活動によって濃度が上がったCO₂が、地球を温暖化しているというのは、どうも無理があるように思います。大気汚染のバロメーターとしてCO₂を使っているのなら判ります。ただ、CO₂問題を表に出して、      もっと重大な問題のカモフラージュに使っていたら困ります。
私達は、現代において多方面の研究を通じて得られる結果から、自由に考えられる時代を生きています。また同時に、この時代は、資本主義と云う経済システムの上に成り立っていて、常に利害が拮抗して  自説に大衆を引っ張り込もうと政治もマスコミも金融も使って展開している面もあります。私達は、しっかりとここを見抜いて正しい判断をしてゆかなくてはなりません。
二酸化炭素、地球温暖化元凶説も、一つの仮説にすぎないことを私達、エコロジーを追求する者として踊らされることなく冷静に見つめてゆきたいと思います。
平成28年1月25日                           日本オーガニックコットン流通機構
                                                       宮嵜道男

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