« オーガニック関連ニュース | TOPページ | オーガニック関連ニュースpick up 2017年 平成29年 »

【 - 17/11/18】

9月7日 繊  
インターナショナルギフトショーの会場内でニッセンケンがトークショーを開催した。

登壇したのはニッセンケンの駒田展大理事長、伊勢丹バイヤーの渡邉千尋さん、
ナナデェコールの神田恵美さん。
この中で、神田さんは、オーガニックコットンについて述べた。
ご自身が、オーガニックコットンのウエアーを着たらとてもリラックスできたということから、現在のオーガニックコットンブランドを立ち上げたと語り、オーガニックコットンの消費者心理を説明した。
「欧米では、オーガニックコットンは文化として、また倫理的な面から捉えるのに対して、日本では、安心安全がメインで出産などをきっかけに生活に、取り入れる傾向がある」
「オーガニックコットンは、一般の綿花生産においての重い環境負荷を減らし、そこで働く人々の健康被害から守っている」
「オーガニックコットンが少し高くても、その感触で安心ができ、自分への投資であり、ライフスタイルとしての満足感が得られる素材である」

また伊勢丹バイヤーの渡邉千尋さんは、消費者の意識変化について話された。
「ファッションは、着飾るツールという位置づけから自己実現のツールに変りつつある」
「品質のよさや安全性に加えて、その商品がどのように生産されてきたのか、着ることで弱者を助けることに繋がる社会貢献まで考えられた商品に価値を置くようになる」
「社会にも環境にも自分にも健やかなものを伝えてゆきたい」

10月3日 繊
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、トークショーを開催した。

テーマは「エシカルな世界を目指して、私たちにできることは?」
会場には、業界関係者の他、高校生など若い人たちが集まった。
登壇したのは、エシカル協会代表の末吉里花さんと、エシカルファッションプランナーの鎌田安理紗さん、HRNの伊藤和子さん。
末吉さんは、服が出来るまでの裏側が見えないので問題そのものが見えない。
まずはそれを知ることが大事だと語り、鎌田さんは服が自分の手元に来るまでの過去と、それを捨ててからの未来を含めてファッションを楽しみたいとし、伊藤さんは、人にも環境にも優しい未来を消費者が選択してゆくことが大切だと語った。

10月3日 東京新聞
福島県いわき市の柳生農園の福島裕さんは2014年、東日本大震災以降「ふくしま   オーガニックコットンプロジェクト」に参加した。

福島さんは1.5haで野菜、果物そして綿花を栽培している。 これまでに2,000人以上のボランティアの協力を得てきた。「畑の会」を組織して、幼稚園児、小学生も参加できるようにした。その中で農薬を使わないオーガニックな畑を運営している。
福島さんは「健康な農地で作る安全な作物のこと、有機栽培ときれいな環境の大切さを伝えてゆきたい」と語った。

10月2日 繊
国際労働機関ILOは、児童労働の世界推計をまとめた。

世界全体で、5〜17歳の児童子供労働者は1億5200万人だった。
世界の子供の10人に1人が働いているということになる。
(前回調査では、1億6800万人だった)
<産業別>
綿花栽培を含む農林水産業: 1億750万人(全体の70.9%)
サービス業: 2610万人(17.2%)
工業: 1800万人(11.9%)
<地域別>
アフリカ: 7211万人(47.6%)
アジア太平洋: 6207万人(40.9%)

10月6日 繊
今治のタオルメーカーの藤高は、生活用品全般のタオルブランド「インフィーネ」の
ラインで新たにオーガニックコットン製のガーゼパイルを使ったベビー用品を加えた。

10月16日 繊
イタリアのファッション業界は「安全で倫理的にも正しい製品」というサステナビリティのテーマに注目し、取り込んできた。

ミラノ・ファッション・ウィークの9月24日、ミラノスカラ座でサステナビリティに貢献した企業やデザイナーを表彰するイベント「グリーン・カーペット・ファッション・アワーズ・イタリア2017」を開催した。
イタリア経済発展省のイヴァン・スカルファロット事務次官は「世界中で次世代と地球の未来を憂慮する声が高まり、サステナビリティへの関心が高まっている。
国際市場で勝ち抜くためにも、サステナブルは不可欠な要素となった。
「メイド・イン・イタリー」は、「サステナビリティ」と同義語にならなくてはならない」と語った。

10月17日 繊
10月11日から13日まで開催されたインターテキスタイル上海で、サステナビリティのテーマが不可欠な現状になってきていることが知らされた。

昨年、中国の多くの工場が環境対策不備で操業停止に見舞われたことが背景にある。
天一紡織は、新たにオーガニックコットンやリサイクルコットン、天蚕を使った生地を提案した。
モリリン中国法人は、「中国のトップブランドのデザイナーは地球環境に優しいといったエコロジーへの関心が高い」という状況をみてインドのオーガニック超長綿を提案し、注目された。

10月27日 繊
繊研新聞社が16年の日本の衣料消費市場の統計を発表した。

市場規模の金額ベースでは9兆6500億円、前年比0.5%増だった。
供給数量は37億2360億円で1.4%増、服の価格は横ばい
家計支出282,000円に占める「被覆及び履物」の金額は10,878円4.3%減で2年連続減少した。

10月31日 繊
大正紡績は、今期17年度の営業状況を発表した。

全般的には苦戦したが、オーガニックコットンを始めとする差別化商品が堅調だった。
特にオーガニックコットンは、サンホーキン綿やスーピマ綿は人気がある。

11月1日 繊
繊維商社ヤギ(年商1150億円)は、オーガニックコットンを綿素材のベースに置く
としている。

国内外の顧客からの反応のよさ、関心の高さを受けた経営判断である。
インド・パキスタンのオーガニックを「アシャ・オーガニック」としてブランディングして
行く。10月のインターテキスタイル上海でも出展して好調な引き合いを得た。

編集:日本オーガニックコットン流通機構 
顧問 宮嵜 道男

Copyright(c)2005 nayuta. allrights reserved.