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【良くある質問Q&A - 08/07/07】

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NOCコットン製品(オーガニック)は、一般のコットン製品と多くの点で異なるため、たくさんの質問が寄せられています。より深いご理解をいただき、オーガニックコットンの普及にご協力ください。
                  NOCコットンは、NOC日本オーガニックコットン流通機構の
エコ加工規準を満たしたコットン製品を示しています。
Q1 オーガニックとはどういう意味ですか?
A.  「オーガニック」とは、炭素化合物と言う意味です。あらゆる生物が炭素でできていることから生物由来、生まれたまま、天然性を表しています。天然性を表わす言葉は今日、沢山使われています。ナチュラルコットン、グリーンコットン、ピュアーコットン。しかし、こと「オーガニック」と名付けられた場合はイメージだけでなく、栽培の背景、製品製造の背景が全て記録され、第三者の認証機関によって証明されたものに限定されます。
これはオーガニックの世界の常識です。

Q2 一般の綿製品とどこが違うのですか?
A.  一般の綿の畑では大量の農薬が使われています。地上のわずか1%にも満たない面積にすぎない綿畑で、殺虫剤に限っては全世界の使用の四分の一という、にわかには信じられない量が報告されています。
    これに対してオーガニックコットンの畑では化学肥料、除草剤、殺虫剤他一切の化学農薬を使いません。
有機認証機関の管理の下で栽培されたオーガニック綿花は世界中の綿の生産量のわずか0.5%という希少なものです。また、綿を糸に、布地に加工する工程でも化学処理をせず、自然のまま、生成りのままに仕上げると言う考え方を持って自主規準を作り上げた一群の生産者達が現れました。それは日本オーガニックコットン流通機構のメンバー企業各社で、誠実にこの自主規準を守って製品供給をしています。
Q3 オーガニックと一般のコットンは、見て違いが分かるんですか?
A.  オーガニックコットンは、栽培の過程で農薬を使わないと言うことが証明されているというだけで、綿に変わりがあるわけではありません。もちろん見た目でも同じ綿同士は、混じったら決して見分けることはできません。公的な繊維の検査機関でも、同種の繊維は分けられませんと明言しています。5%だろうが50%だろうが、一般の綿を混ぜたら、決して検証することはできません。 そこで一番確実なことは、第三者機関によって一切混ぜない100%であることを証明している「表示」を確認することです。
NOCでは紡績の工程、製織の工程で間違いなくオーガニック100%であることを重視して常にNOCラベル発行の際に検証しています。
(NOCの認証商品には特別なラベルを付けて販売しています。)

Q4 エコロジー繊維と呼ばれていますが、どうしてですか?
A.  一般の綿花栽培で使われる大量の農薬は土壌を、草木を傷め、そこで働く農業者の健康を害し、大気をそして水を汚します。また、糸や布地の加工工程では、美観重視で、均質で、大量に作るという経済的な理由から、化学薬剤による処理が幾重にも行われます。これも大気や水を汚し、動植物の生態系を狂わせてしまいます。
    NOCコットンは、これらの方法を環境保全の立場から排除しています。
大海に真水を注ぐような果てしない運動ですが、オーガニックコットンの出現によって衣料品から出る化学物質が健康を害する事実を明らかにしたため衣料業界全体にインパクトを与え、多くの繊維メーカー各社は少しずつエコロジーに配慮するようになりました。
    こうして21世紀には、自然環境を壊さずにものづくりができるような、新しい技術開発の方向に進むものと確信しています。子々孫々、未来の世代の人たちのためにも皆でオーガニックな製品を支持してゆくことが大切です。
Q5 オーガニックな製品が高価なのはなぜですか?
A.  農作物の栽培で化学農薬を使わないということは、簡単に言うと昔の農業に戻るということです。除草作業、防虫作業、肥料づくりなど、どれをとっても膨大な手間と時間が必要です。まずこれがコストになります。
   そしてオーガニックの認証基準には、搾取的な取り引きや働く人々への不公正な扱いを禁止する規定があります。
NOCコットンはこの考え方をもう一歩進めて、インドやアフリカの貧困農村で行われている救済プロジェクトの産物を積極的に取り扱っています。この救済のコストも含まれます。またこれらの背景を第三者認証機関に証明してもらうための認証費用も含まれます。一般のコットンにはないこれらの意味あるコストがオーガニック綿の価格には含まれています。
概ね白い綿で一般のものの3倍、茶色の綿で7倍、緑色の綿で13倍もします。また糸、布地の製造工程でも化学薬剤を使わず天然材料を使って低速で機械を動かし、市場需要に合わせて少量を生産します。エコノミー(経済性)よりエコロジーを常に優先させているので、コストアップになります。しかしこのような原料原価が高い割には、最終製品価格は、一般的な百貨店の正価商品と同じ位で、決してかけ離れているわけではありません。これは、流通をシンプルにしているためと、実質本位でよけいな飾りを避け、ブランドロイヤリティなど付加的なコストをかけないからです。オーガニックコットンがどんどん普及してゆくと当然のこと量の効率が生きてきますので当然安くなります。
    これからの消費者は、その製品が出来てくる過程でどれだけ自然を傷めているかどうかをみて購入の判断をしなければならない時代が来ています。
    環境を汚す商品は、今安くても、必ず将来にわたって、環境浄化するための莫大なコストを税金という形で支払わされます。
環境を汚す商品は同時に健康を害しますから、病気の治療に大金を支払わなくてはならなくなります。それならば、多少高くとも、エコロジー商品を選ぶのが結局、健康に安全に暮らせる賢い知恵というものです。

Q6 洗濯したら、縮んだり歪んだりしました。どうしてですか?
A.  綿の栽培から糸の加工、布地の加工まで、化学的な処理をしないので、繊維が傷められていないので元気な点と、防縮剤などを使ってあらかじめ布地を縮める加工をしていない点があります。目の粗い繊維組織が比較的縮みやすいことが解っていますから、縮み分を想定して大きめにデザインをして補います。
歪みについては編みのニット製品では必ず起きる現象です。洗濯後干す際に縫い目を合わせて乾かすと矯正されます。ニットの場合は着用してしまえば、多少歪んでいてもそれ程不便はありません。昔はジーンズを買ったら、何度か洗って、縮み切ったところで裾を縫っていました。 今では防縮剤であらかじめ縮めていますので便利になったかもしれません。
このように薬剤を使うと便利になりますが、エコという価値観からすると、昔の方法の方が上等ということになります。

Q7 布地の表面にゴミがついています。これは何ですか?
A.  「綿カス」と言って綿の葉や茎の破片です。全く無害ですし、洗濯するごとに少なくなります。この綿カスは、綿を乾燥させ、振動させ、フィルター作用で一生懸命取り除いていますが、どうしても残ってしまいます。そこで一般の綿製品は、この綿カスを漂白して隠してしまいます。
NOCのオーガニックコットンは、いわゆるお化粧である漂白をせず、素顔のまま仕上げます。糸や生地の加工工程では、綿カスのほかに、浮遊した糸くずが巻き込まれることもあります。漂白や染色をしないで生成りのまま仕上げるということは、全て見えてしまいますので、加工する人たちは何倍もの気遣いが必要になります。よく販売会社の品質管理の方から虫眼鏡で見ないと気が付かないような糸くずを指摘され返品されることがあります。それは消費者の皆さんからのクレームを恐れるからです。
漂白染色しない生成りの良いところを特長にしているのに、ゴミが見えるからダメというのはおかしいと思いませんか?例えば恋人に「素顔の君が好きだ。」と言われて、無化粧でデートに行ったら「そのシミ何とかならない?」って言われたらショックですよね。それはわがまま過ぎると思います。
オーガニックの精神には自然のままの物に「寛容」になるということが含まれています。
Q8 同じ物を二枚買ったら色の濃さが違います。どうしてですか?
A.  カラーコットンの茶色や緑色の綿で作った生地がありますが、染めた物ではありません。生まれつきの色です。綿の色は産地・収穫時期・ミックスする時の比率などによって異なります。オレンジやバナナなどそれぞれ色が異なるのと同じように自然の植物の色です。大自然の作り出す色を尊重してください。
遺伝子組み替えにより色をコントロールする試みもありますが、これはオーガニックの考え方から外れています。
ご自分が買ったものは世界に二つとないあなただけの色です。どうぞご愛用ください。
Q9 洗濯はどうしたらよいですか?
A.  オーガニックコットンはエコロジーと健康のために天然性にこだわって出来た製品です。当然仕上げ洗いに使う洗濯石鹸も環境、健康に配慮した高価な物を使います。
製品を買った方が、化学合成洗剤で洗ってしまうと、折角それまでしてきた「努力」がそれこそ水の泡に消えてしまいます。合成洗剤は環境汚染の原因になり、人の身体にもいい影響はありません。
それが証拠にアトピー症や化学物質に過敏な人たちは、身体が反応して使えません。 健常者にとっては気が付きませんがきっと身体にはきつい刺激になっていると思います。出来るだけ天然洗鹸に切り替えて、排水された先の川のこと、海のことを考えるようにしましょう。
よくオーガニック製品は合成洗剤で洗っても大丈夫ですか?と言う問い合わせがあります。オーガニックコットンは一般の綿製品と変わらず、合成洗剤で洗っても決して直ぐに傷むことはありませんが、漂白剤や色々なものが配合されていますので、色が褪せたり、表面がザラついたり、劣化し変質することが考えられます。

Q10 色の変化について?
A.  オーガニックコットンの色は、あくまでも天然、生成りの色ですから洗濯したり乾かしたりする時の条件で微妙に変わります。
特に緑色の綿は長く紫外線に晒されると茶色系又はグレー系に変化します。 また水の中の塩素の漂白作用で繰り返し洗っていくうちに白っぽくなります。自然の作用なのでご理解ください。

Q11 使ってゆくうちにシミや汚れがついて落ちないところがあります。
漂白できないし、何かよい方法はありますか?
A.  草木染とか紅茶染め、コーヒー染などで少し色を付けてみてはいかがですか?
   おそばを湯がく大きな鍋に色を溶かしてTシャツなどを煮込んで色付けして
   楽しんでいる方がいます。全く違った雰囲気になって、またまた愛着が沸いたと伺いました。

Q12 紫外線をカットすると聞きました。本当ですか?
A.  オーガニックコットンの茶色の綿は特に95%以上のUV効果があることが実証されています。実ははるか昔、綿の原種は、白ではなく茶色だったのです。
    人類が布地を染めるようになって白い綿を主に使うようになり、茶色は捨ててきたためほとんど絶滅してしまいました。その茶色の綿が、オーガニックコットンの出現と同時に復活しました。
茶色の原種の綿は、やはり自然の力。自らの種を紫外線から守るため「茶色」で保護していたのです。その自然の力をお借りして、UV効果のある手袋や帽子などの製品が販売されています。一般のUV加工は化学処理して行われることと比べるとこの点でもエコロジーとヘルシーの優位点があることがわかります。
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2008/04/24

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