« 編集雑記/立春 | TOPページ | 編集雑記/河津桜 »

【編集雑記/渓流釣り - 04/07/22】

渓流釣りとは深山に渓流魚を釣りに行くことである。
川は水の一滴の滴りから始まり河口で海に流れ込んで終わる。
距離の長いものや短いものと色々ある。
その川の流域の環境でそこに棲む生物も種々雑多である。
ここでお話しする渓流魚とはこの川の最上流域に生息しているイワナやヤマメのことを言う。
清流という表現があるが、これは中流域のことを言う。
ここに棲む代表的な魚はアユやハヤである。この清流域から上流に渓流魚が生息している。
水温があまり上がるところは不向きで、精々水温15度ぐらいを限度に渓流魚はいなくなる。
東京から車で日帰りできる範囲の距離は、福島県、山梨県、静岡県、神奈川県ぐらいであるが、中々良い渓流釣り場がない。
釣れないのである。魚の数より釣り人が多いくらいである。
渓流魚の保護のために禁漁期を設けており概ね春のお彼岸から秋のお彼岸までが釣期である。

日本にはまだまだ手付かずの自然がたくさんある。
3ー4月頃の春先のゆきしろ(雪どけ水)の頃、5月の新緑、6月の梅雨時、真夏の渇水期、9ー10月の紅葉、川の表情の変化は素晴らしい。
良くぞこの季節感のある日本に生まれたことに感謝したい。
手付かずの自然のある山中で渓流釣りをしながら時を過ごせることは幸せである。
渓流魚がいるのはやはり自然のピュアリティの証である。
昨今は西洋式の釣り方のルアーとかフライとかの釣り方も種類も多く盛んであるが、日本の釣りかたは餌釣りや、テンカラ釣りである。
餌は手に入ればその川にいる川虫が最適であるが最上流では手に入らない。
私の餌釣りの餌はミミズを常用している。
また5月以降は日本古来の毛ばり釣りのテンカラが面白い。
小さな渓流の最上部では西洋式のフライを振り回すには狭すぎる。
目で認知して釣る方法なので目が良くないと駄目だ。

渓流釣り場の宝庫はやはり東北である。東北六県は到るところに良い釣り場がある。
夏の渇水期における渓流の透明度は素晴らしい。
東京の水道水などと比べものにならないほどの透明度がある。
岩から落ちる流れの音、植物の緑、春の草花、鳥のさえずり、時折出会うカモシカ、野うさぎ等の動物・・・未だ未だ日本の自然は見捨てたものではない。

016.jpg

017.jpg

画像上から「渓流」、「毛ばり」

====================================================

話題はこれと言って偏らず独断と偏見で書いて行きます。ご意見ご感想は下記Eメールアドレスまでどうぞ。
info@organic-nayuta.com

Copyright(c)2005 nayuta. allrights reserved.